茨城の桜 powered by Tsukuba Press

Back

左近の桜・偕楽園

 皇室から贈られた桜で、京都御所の左近の桜の系統になる。 偕楽園と弘道館にあったが。偕楽園の左近の桜は倒木してしまい、現在は弘道館=下記参照=にのみ残る。 偕楽園の左近の桜は、幹回り約3.8m、高さ約16mあった。
 1831(天保2)年、徳川斉昭公の夫人、登美宮(とみのみや)吉子女王が降嫁の際、仁考天皇から賜ったという 京都御所紫宸殿の左近の桜のひこばえといわれている。 最初に江戸・小石川の水戸徳川家上屋敷、その後1841(天保12)年弘道館落成に伴い正庁玄関前に移植された。 その後初代、さらに2代目は枯死してしまい、現在の桜は、1963(昭和38)年、弘道館の改修工事完成を記念し、 茨城県が宮内庁から京都御所の左近の桜の系統(樹齢7年)を譲り受け移植したもの。
 偕楽園の左近の桜は、2019(令和元)年9月8日深夜から9日未明にかけての台風15号による強風で根元から倒れ撤去された。 見晴広場にあって樹齢63年、樹高は約16mあった。

偕楽園にあった左近の桜

■水戸市常磐町1-3。